2014年12月29日月曜日

LCD3WIRE(裏ワザ)

LCD3WIREは「3本の信号線だけで16×2のLCDを表示可能にする変換ボード」ですが、特徴として「I2CやSPIを使っていない為、余っているI/Oに接続できる」事があります。

実はそれだけではありません、今回は更に素晴らしい裏技を紹介します!

マイコンボード(Arduinoとかmbedとか)に、LCDを複数台接続したい場合、この商品とLCDを必要数用意すれば「2台目以降は1ヶ所しか新規のI/Oを使用しない!」で接続できちゃうんです!

この商品の信号線は「DATA」と「E.LATCH」と「CLOCK」の3本があります。
この中の「E.LATCH」は「今からデータを送りますよ」と言う信号線です。
この商品を使って複数台のLCDを接続する場合「E.LATCH」のみ別々のI/Oに繋げばオッケーなんです。 つまり「DATA」と「CLOCK」の信号線は全て同じI/Oに繋いで大丈夫なのです!

以下にArduinoにLCDを5個接続する場合のプログラム例を書いておきます。

#include <LiquidCrystal3.h>

// LiquidCrystal lcd(clock, data, latch);
// d0-d13,a0-a5 select free!
LiquidCrystal lcd1(2, 3, 4);
LiquidCrystal lcd2(2, 3, 5);
LiquidCrystal lcd3(2, 3, 6);
LiquidCrystal lcd4(2, 3, 7);
LiquidCrystal lcd5(2, 3, 8);

void setup() {
  lcd1.begin(16, 2);
  lcd2.begin(16, 2);
  lcd3.begin(16, 2);
  lcd4.begin(16, 2);
  lcd5.begin(16, 2);
  lcd1.setCursor(0, 0);
  lcd1.print("LCD No.1");
  lcd2.setCursor(1, 0);
  lcd2.print("LCD No.2");
  lcd3.setCursor(2, 0);
  lcd3.print("LCD No.3");
  lcd4.setCursor(3, 0);
  lcd4.print("LCD No.4");
  lcd5.setCursor(4, 0);
  lcd5.print("LCD No.5");
}

void loop() {
}


既にLCD3WIREを使った事のある方なら、上記プログラムの意味は分かるでしょう。
全てのLCD3WIREのCLOCKをArduinoのD2ピンに接続する。
全てのLCD3WIREのDATAをArduinoのD3ピンに接続する。
それぞれのLCD3WIREのE.LATCHをArduinoのD4~D8ピンにそれぞれ接続する。 そんな接続例です。

lcd1~lcd5に好きなデータを送れば、指定したLCDに文字が表示される感じです。

LCDを3ヶ所のI/Oに接続するだけでLCD表示ができて便利なこの商品ですが、LCDを2台、3台、、、と増やしていっても「2台目以降必要な信号線は1本づつ!」と更にお得になっちゃいますね!

いかがですか?ちょっとした裏技でしょ!?

2014年7月6日日曜日

一般的な16×2のLCDを3線だけで使おう!(キット品の作り方)

中に入っている部品はコチラに写真が掲載されています。
#写真を確認しながら作れば、とても簡単です!

1.基板のR1部分に抵抗をハンダ付けします。
2.基板のCON1部分にL字ピンヘッダをハンダ付けします。
3.基板のIC1部分に部品をはんだ付けします。
  ICソケット同梱の場合は、ICソケットをハンダ付けします。
  ICソケット非同梱版はICを直接はんだ付けしてください。
  ※基板と部品の向きに気を付けてください
4.基板のC1部分にコンデンサをハンダ付けします。
5.基板のVR1部分に半固定抵抗(203って書いてあるほう)をハンダ付けします。
6.基板のVR2部分に半固定抵抗(102って書いてあるほう)をハンダ付けします。
7.基板のCON2部分にピンソケットをハンダ付けします。
8.ICソケット同梱版は、ICソケットにICを差し込みます(向きに注意してください)。
ここまででLCD3WIREboardキットは完成です。

念の為、別売りのLCDの作り方も載せておきます。
9.LCDにまっすぐピンヘッダをハンダ付けします。

最後にLCDとLCD3WIREboardを合体させます。
10.基板のCON2(ピンソケット)とLCDのまっすぐピンヘッダを合体させます(向きに注意してください)。

以上で完成です!

一般的な16×2のLCDを3線だけで使おう!(キット品に入っているもの)

キット品に入っているもの


基板



抵抗



L字ピンヘッダ



ICソケット(廉価版には入っていません)



コンデンサ



半固定抵抗(ボリューム)
「203」って書いてあるやつ



半固定抵抗(ボリューム)
「102」って書いてあるやつ



ピンソケット



IC


以上9個(個)の部品が入っています。


キット品の作り方はコチラ



以下は別途用意するLCDの説明です。


LCD



まっすぐピンヘッダ


秋月電子通商で対応LCDを購入すると「まっすぐピンヘッダ」は同梱されています。

注!
スイッチサイエンスさんで対応LCDを購入しても「まっすぐピンヘッダ」は同梱されていないそうです。
別途まっすぐなピンヘッダも御購入ください。


一般的な16×2のLCDを3線だけで使おう!(ライブラリとサンプル)

みんなのラボ「LCDを3線だけで使おう!」サンプルプログラム(Arduino用)


#include <LiquidCrystal3.h>

// LiquidCrystal lcd(clock, data, latch);
// d0-d13,a0-a5 select free!
LiquidCrystal lcd(2, 8, 14);

void setup() {
  lcd.begin(16, 2);
  lcd.print("hello, world!");
}

void loop() {
  lcd.setCursor(0, 1);
  lcd.print("TIME:");
  if (((millis() / 1000) % 100) < 10)
    lcd.print("_");
  lcd.print((millis() / 1000) % 100);
  lcd.print(".");
  lcd.print((millis() / 100) % 10);
}


#include <LiquidCrystal3.h>  この行で今回使うライブラリを合体しています。
 このライブラリは既存のLiquidCrystal.cppとLiquidCrystal.hに加筆改造したものなので、今迄のLiquidCrystalとしても使う事ができます。
※既存のLCDの接続方法で、既存の使用もできます。


LiquidCrystal lcd(2, 8, 14);
 この行で「3ピンの場所」を指定しています。
 この例では2=Digital2(D2),8=Digital8(D8),14=Analog0(A0)を使っています。
 DigitalピンでもAnalogピンでも問題なく使えます。

ライブラリのダウンロードはコチラから

mbed用ライブラリはコチラ
mbed用サンプルプログラムはコチラ

一般的な16×2のLCDを3線だけで使おう!


電子工作してるとき「表示器があると便利だなー」って思いません?
色々な情報を表示できるし、開発時やdebugするときもなんかも便利ですよね。
そもそも表示器があるだけでカッコよく見えちゃいますよね!

という事で表示器は大人気です!

一般的な表示器としては上記のような「16文字×2行のLCD」が代表的です。
この辺はArduinoやmbedでは標準でライブラリが用意されていますね。

しかし実際に表示器を接続するためには沢山の線を繋がないとなりません。
#16本とか14本とか、最低でも10本とか?

限りあるI/Oの大半を表示器に使われてしまうのは、とても切ないです。
もちろん「I2C接続」や「シリアル接続」など他にも発売はされていますが、価格がお高めだったり、使うまで(初期化とか)が面倒だったり、接続するピンが決まっていたり、イマイチ痒い所に手が届かない感がありました。

そこで………作っちゃいました!

写真上段:表面(部品面)
写真下段:裏面(ロゴ入れました!)



部品搭載!



LCD合体!
縦置きもOK!


マイコンボードとの接続は5VとGNDと信号線3本だけ!

Arduinoと接続する信号線は「D0~D13」「A0~A5」の、どこでも好きなところ3つでOK!
特に「○○ピンに接続してください」等のピン指定はありません。


「自分でハンダ付けして作るキット品」と「そのまま使える完全完成品」の2種類を予定しています。

I/O不足で困っている方、スッキリ配線をしたい方、ちょっと気になった方などなど、皆様ぜひご利用ください!
いやマジ便利ですよ。

キット品に入っているものはコチラ
キット品の作り方はコチラ
Arduino用のライブラリとサンプルプログラムはコチラ
mbed用のライブラリはコチラ
mbed用のサンプルプログラムはコチラ

2014年6月16日月曜日

レーザーカッター(その4)

冷却水を流さないと、、、

最初は熱帯魚屋さんで売っている水ポンプで探しました。








付属の熱帯魚用ポンプ
(ホース接合部分改造済品)











そのままでも動きましたが、ものすごく水圧が弱かったです。










220~240Vって書いてあった










水圧が弱かったり壊れたりすると恐ろしい事が起きそうな、、、
レーザー管が爆発(?)すると嫌なので新調する事にしました。


ホームセンターに行ったら良さげな物を発見!
お風呂の残り湯を洗濯機に移す「バスポンプ」です。
価格も嬉しい980円でした。
#工進ミニポンディ バスポンプKP-103  ※写真撮ってません


ホースの径が違うのでチョット加工。







1.バスポンプに普通のホース(写真左側の太いの)をつなぐ。
2.家のガーデニング用ホース(写真中央の青いの)をつなぐ。
3.レーザーカッターのホース(写真右側の透明のね)をつなぐ。
運良くそれぞれがピッタリ差し込めた感じです。
#一応ぬけたり水漏れしないようにテープを巻きました










ポリタンクに水を入れてポンプをドボン!










ポンプ入ってるよ!








ポンプのスイッチを入れたらレーザー管に水が入り、水が戻ってきました。

これで一安心、次は排気かなー。

2014年6月3日火曜日

レーザーカッター(その3)

今日はドライバーとかツールを探しました。
#付属のCDが読み込めなかったので
調べていると「ドライバーは不要でツールだけあればよい」気がしてきました

ツールはドングルを持っています。
誰かが教えてくれたように、ツール自体はダウンロード可能でした。
#教えてくださった方、有り難うございます!
そこで最新版を落としたのですが「ドングルが無い」と出て起動できません。

マニュアルの表紙にツールのバージョンが書いてありました。




「V7.0D」と「V7.8」と書いてあります








もしかしてドングルはバージョンごとに違うのかしら?




これが附属のドングル








あった、あった、ありました!
「V7.8」が配信されているサイトを見つけました。

ダウンロード > 展開 > インストール > 起動
動きました!!!!!
という事でドングルはバージョンごとに違うようですね。

サンプル画像を読み込んで、レーザー出力スイッチをオフにし、切削開始。
XYに移動するじゃありませんか!
#レーザーを出さずに切ってるふりだけさせてみました

とりあえず今日はココまで。
まだ冷却水を流せるようにしてないからね。

レーザーは出るみたいだし、ソフトも立ち上がったし、PCからの命令で動いたし、、、
意外と簡単に稼働するかもです!

ちょっとテンションの上がった今日この頃です。


残念ながら今日は他の作業があるのでココ迄です。

次はフレームの歪みを直して、冷却水を流して、反射板の調整ですね。
この時点で稼働は可能です。
#排気も考えないと本番稼働はできませんが、、、

2014年5月31日土曜日

レーザーカッター(その2)

昨日は、とある研究所に行ってきました。
今回私が購入した「激光彫刻机」と似た機種をお持ちになっているとの事で訪問させていただきました。

私の機種との違い
1.最近購入したのでUSB接続でした。ちなみに私のはパラレル接続です。
2.レンズ部分に空気を噴出す機構がありました。
  これ、私が今まで見たレーザーカッターには全て空気の噴出し口とコンプレッサーが付いてました。
  私の付いてない事がチョット不安です、、、。

次に今回わかったこと
1.ワークスペースがハニカムではなく万力みたいなのが付いてるんだけど、、、





ワークスペースの写真











取っ手みたいなのが引っ張れます
この間に物を挟んで使うらしいです
即刻ハニカム台に改造するかな






2.平衡出てない




歪んでますね
分解して直さないとダメっぽい
後日がんばります






3.調整できなくされてる
  ゆがみを直したら調整も必要でしょう。
  現状調整ねじ部分には接着剤がベットリ、まず接着剤をはがす作業ですかね。
  何箇所もあるので正直面倒です。









ゴムっぽい接着剤がベットリです




















意外と簡単に剥がせました
これで調整可能ですね










4.レンズ部分に空気噴出し機構が無い
  たぶん大問題だと思う。もしかしたらこの部分の部品は新調しないとダメかも。









レンズ部分とレンズの高さ調整ネジ
空気吹き付け機能は存在しませんね











うーん、問題は沢山ありますね。
その分楽しめそうだし、動いたときの愛着も出るということで頑張る予定です!

先日のブログでは「200V部品を調達」が先のタスクとしていましたが、お金をつぎ込む前にソフトウエア(ドライバーとか)を入手してから....と、タスクの入れ替えを考えています。

ドライバを入手して、動く事が確認できたらダメな部分を直したりダメな部品を調達する。
こんな感じで進めたいと思います。

P.S.
「モシドローのドングル持っている人用にソフトのダウンロードができる」らしい情報をいただきました。
#モシドローはマニュアルもドングルも持っています!
「最近はドライバーがモシドローに同梱されているかも」との情報をいただきました。
さらに「モシドローの選択肢にLPT1がある」との情報もいただきました。
情報提供してくださった方、ありがとうございます。
近日試してみたいと思います!

2014年5月30日金曜日

レーザーカッター(その1)

スイッチサイエンスさんで眠っていた「激光彫刻机」ってレーザーカッターを爆安にて譲っていただきました。
てっちゃん、引き取りのお手伝い有り難う御座いました。
#取りに行ったのは2014年5月28日(水)ね

まずは嬉しくて写真を撮りました。





こんな箱に入ってました












本体のの全体像












コントロールパネル(?)の拡大












ワークスペース部分をオープン!












後ろにはレーザー管
(開ける必要ありません)











コントロールパネルも開けてみました!
(開ける必要ないのにね)






とりあえずマニュアルを見ました。
気になる事としては「付属ソフトは初回起動時にシリアルナンバー入れてね!」って書かれてるけど....
シリアルナンバーなんてどこに書いてあるんだろ?
マニュアル、本体、外箱には書かれていない....。

ドライバーCDと彫刻ソフトのCDが付属していました。
ドライバーのCDをPCに入れるも読み込めない...。
そういえば本体を受け取るとき「CDとか腐っちゃってて読めないかもね」と言われた気がします。
きっと試して読めなかったのでしょう、それならそうと言ってくれれば良いのに....。

仕方がないのでドライバーは後で探すことにします。

水冷なので水ポンプが付属していました。
と言っても熱帯魚用のポンプみたい....。
しかも200V用....

排気用のシロッコファンも付属していました。
こちらはオールプラスチック製のショボイの....。
こちらも200V用....

マニュアルに「本体は100V用だよ!」って書かれていたので勇気を出してコンセントさしました!
電源スイッチ入れる。
電源付近についてたファンが回った!
パイロットランプが点灯した!
XYのキャリブレーションが行われた!
すばらしい、生きてそうだ!

テストボタン押してみた。
何の反応もない。
ボリュームを少し回してみて再度テストボタン押すと...
「ジッ」って鳴った、レーザー出てそうな気がする!

今度はレーザー管を見ながらテストボタン押しました。
光ってないな...。
ボリュームをもう少し回してテストボタン押してみました。
レーザー管が青紫に光ってる、レーザー発生してんじゃん!

素晴らしい!生きてるぞ!!
現在「冷却水」を入れていないので1秒未満の出来事ですが嬉しかったです!

まず冷却水のポンプを入手して水を回す。
次にドライバーと彫刻ソフトを入手する。
PCにソフトをインストールして動いたら排気の事を考える。
こんな感じかなー.....。

すごく楽しみ!

P.S.
「激光彫刻机(Laser carving machine)」のドライバーを探しております。
お持ちの方、もしくはダウンロードできるサイトをご存知の方、いらっしゃいましたら教えてください。
#違法コピーはマズイので、どうしたら良いか検討します
代理店や販売店の方、買う事も考えております。
#ちなみにパラレル接続ね














彫刻ソフトは「モシドロー」です、こちらもソフトが読めません。
たぶんモシドローのだと思うドングルは付属しておりました。
こちらのソフト情報もお待ちしております。
minnanolab@gmail.com